昨年、日本整形外科学会が行った全国調査では、男女とも加齢とともに「階段昇降が困難」「急ぎ足での歩行が困難」「休まずに歩ける距離が短い」「スポーツや踊りが困難」の4つの項目が悪化していた。

伊奈病院の石橋英明副院長はこう話す。

「速く歩ける、長く歩ける、階段昇降がずっとできるようにというわけです。日ごろから速く歩く、長く歩く、階段をよく使う、スポーツや運動をするなど、下肢や体幹の筋力を強化することが重要ですね」(石橋副院長)

生活の中でもよく動くこと、外出のときは少し速足で歩くこと、エレベーターではなく階段をよく使うことなどを意識しよう。

「外出の多い生活は身体活動をふやしますし、仕事を続けることや社会参加も大切です。適切な栄養摂取も重要で、過度なカロリー摂取は控えて体重をコントロールしてください」。

十分なカロリーをとり、骨や筋肉に大切なたんぱく質、カルシウム、ビタミンDやビタミンKの摂取も忘れずに。多様な食品を食べることも大切だ。

「中高年の運動習慣は、運動機能の改善、骨密度の増加、転倒リスクの減少、変形性膝関節症や変形性股関節症の症状の緩和、機能障害の改善、慢性腰痛の改善、さらに糖尿病、高血圧、脂質異常症の改善や認知症の予防にもなることがわかっています。いつでもどこでも、よく運動して歩くようにしてほしいと思います」(石橋副院長)。