卵は栄養豊富な食品です。特に老化が気になる年代にとっては、頼もしいスーパーフードです。
卵は、脳の健康にいい成分がいっぱいです。卵の黄身に豊富に含まれるレシチンは、細胞膜の主成分で、脳神経や神経組織を構成しています。レシチンが不足すると、細胞のはたらきが悪くなり、脳の機能が低下します。
また、コリンという成分は、血液脳関門を通過して、脳で神経伝達物質のアセチルコリンになります。アルツハイマー型認知症の人の脳では、このアセチルコリンの量が減少するほど、認知機能の低下がみられます。神経伝達物質の材料になる、必須アミノ酸のメチオニンも含まれているので、抑うつや精神症状の改善に役立つと言われています。
【ミネラルも豊富】
卵のパワーは、これだけではありません。赤血球の一部として血液中の酸素運搬に欠かすことができない鉄も含まれています。鉄が足りないと、鉄欠乏性貧血になり、少し動いただけで息切れを起こします。新陳代謝に必要な亜鉛も含まれています。亜鉛が不足すると、高齢者では味覚が落ち、おいしさを感じないために低栄養やフレイル(虚弱)を招くおそれがあります。
また、骨を強くするカルシウムやビタミンD、抗酸化力の高いビタミンAとEも豊富です。
ビタミンCを含むブロッコリーなどを卵焼きに添えると、ビタミンAEC(エース)といって、相乗効果的に抗酸化力が高まります。

