年を取れば誰でも、病気のひとつやふたつは持っています。足腰も弱くなるなど介護が必要な人も増えていくでしょう。そのとき、病や老いとどう付き合っていくか、自分で決めることが大事。それが「自己決定」の精神です。
【要介護2の1人暮らしでも自宅に居られる】
重い障害がありながら、1人暮らしを続けているAさん。要介護2です。そのうえ慢性呼吸不全があり、在宅酸素療法を受けています。介護保険サービスを積極的に活用し、1日おきにヘルパーさんが来て、料理をつくってもらっています。
施設に入るほうが安心できそうですが、Aさんは在宅を希望。
【自宅にこだわる】
「夜、邪魔されないで好きな映画を観たいから…」
施設では消灯時間が早く、夜遅くまで映画を観ることが難しい。Aさんにとって、映画鑑賞は楽しみであり、眠りに就く前の大切な時間なのです。
こういう“駄々っ子”みたいなのがぼくは大好き。1人暮らしの高齢者のアンケート調査をすると「寂しい」と思っている人が、思いのほか少ない。そして大切なことは、家族と一緒に生活している人よりも満足度が高いと言っている人が多いのです。
「うまいように死ぬ」(扶桑社)という本を読んでください。勇気が出るはずです。
連載は今日で終わりです。うまいように生きていたら、来年また日刊スポーツでお会いしたいですね。読んでくださってありがとうございました。(おわり)
◆お知らせ 次回の健康連載は、市ケ谷ひもろぎクリニック土井直人院長が解説する「その不調、男性更年期障害かも」です。医学ジャーナリスト松井宏夫さんが担当します。近日スタート予定です。

