飽和脂肪酸にもいい面があることがわかってきた。2013年に筑波大学が中心になって行った研究では、不飽和脂肪酸の摂取量と飽和脂肪酸の摂取量が増えるほど血圧が下がると報告している。さらに、脳卒中と心筋梗塞は、飽和脂肪酸の摂取量が多い人がいちばん少なく、糖質をたくさん食べている人たちに圧倒的に多く発症していることが明らかになったのだ。
ただし、取りすぎはダメ。特に、メタボリック症候群や予備軍の人は、脂質の取りすぎには要注意。しかし、高齢者ではフレイル予防の意味でしっかりと肉を食べてほしい。たまにはトンカツやカツ丼を食べるのをオススメする。
糖質は控えて、トイレスクワット
中性脂肪を減らすには、脂質よりもむしろ糖質をとりすぎないようにすることが重要。果物やお菓子、ジュース、甘いコーヒーなどは控えめに。ごはんやうどん、パンなどの主食は、納豆やモロヘイヤなどのネバネバしたものを一緒にとると血糖値の上昇が緩やかになる。アルコールもとりすぎると肝臓で中性脂肪が合成され、脂肪肝を招く。脂肪肝は肝がんの最大の要因。日本では、ウイルス性肝炎からの肝がんへの対策は成功しつつある。今後は脂肪肝の対策をすると肝がんも減っていくと思う。
運動も大事。ゆっくり腰掛ける動作は、血糖値や血圧を下げてくれる筋活。佐賀の鎌田塾ではトイレスクワットと称し、トイレに行くたびに便座の前でスクワットを2回することをオススメしてきた。国民健康保険中央会が発表した2020年の健康寿命は、佐賀県女性が全国1位になった。

