日本テレビ系「ザ!鉄腕!DASH!!」(日曜午後7時)の「DASH海岸」に出演する海洋環境専門家・木村尚さん(65)が、千葉・金谷「光進丸」(岡澤裕治船長=44)の渡船で沖磯に向かった。

箱から落水検知ユニットを取り出す
箱から落水検知ユニットを取り出す

実は今回は釣りではない。釣り人の安全対策の一環として開発された落水検知ユニットのテストなのだ。これは日清紡ホールディングス(株)が手掛ける「JM―Safety」(ジェイマリン・セーフティ)を使い、スマホのアプリで海中転落を通報するサービス。検知ユニットのセンサーが2秒以上水につかると、あらかじめ設定しておいた見守り者と、自分から半径約10キロ以内のアプリ登録者に落水した可能性があることを位置情報とともに通知する。

簡単な設定で安心が手に入る

落水検知ユニットと防水ケースに入れたスマホを首から下げる
落水検知ユニットと防水ケースに入れたスマホを首から下げる

木村さんは乗船前にスマホの設定を完了。防水ケースに入れ、落水検知ユニットもしっかり装着。裕治船長も「見守り者」として自身のスマホにアプリをインストールして、全ての準備は整った。

千葉・金谷港から出船して約15分。普段はクロダイやメジナが釣れる沖磯に到着した。木村さんは、この日のために、もう一人助っ人を呼んでいた。「DASH海岸」でフードコーディネーターを務める西原佳江さん。西原さんは何と順天堂大水泳部出身で、あのソウル五輪男子100㍍背泳ぎ金メダリスト鈴木大地さんのお弟子さん。泳ぎには自信がある。

着水2秒。すぐに反応するスマホ

沖磯から海に飛び込む木村さん(写真上)落水から2秒後、船長のスマホが鳴り響き、落水ポイントが地図上に表示される(同下)
沖磯から海に飛び込む木村さん(写真上)落水から2秒後、船長のスマホが鳴り響き、落水ポイントが地図上に表示される(同下)

裕治船長の合図で、二人は直径約10㍍の巨岩に上陸。最初に海に飛び込んだのは木村さん。「行きま~す」のかけ声で、一気に水中へとダイブ。その2秒後、裕治船長のスマホは大きな音を立て鳴り響いた。画面には落水したポイントが地図上に表示されていた。膨らんだライフジャケットで浮いている木村さんの安全を確認し、今度は西原さんが、「怖~い」と言いながらも海へ飛び込む。こちらもキッチリ2秒後、船長のスマホが鳴り響いた。

海難事故はスピーディーな救助が大切

「船長に通報が行って、待っていれば助けが来てくれるという安心感がある」と話す木村さん
「船長に通報が行って、待っていれば助けが来てくれるという安心感がある」と話す木村さん

ここからは裕治船長の出番だ。二人めがけて浮き輪を投入。船には大きなハシゴをロープで結んである。「レディーファースト」と言いながら西原さんを引き上げ、続いて木村さんも救出した。まだ息の荒い木村さんは船上のイスに腰掛け、「やっぱ安心感が全然違うよね」と感想を口にした。「船長に通報が行って、待っていれば助けが来てくれるという安心感がある」。そう思いながら海に浮かんでいたという。「溺死とかもあるけど、低体温症で亡くなることも多々ある。なるべく早く救助される方がいいに決まっている」。海を最も知る木村さんは、力説した。(行政、関係各所の許可を得て撮影)

落水検知ユニット(3960円税込み+送料)

★JM-Safetyに関するお問い合わせ
https://www.jmarinesafety.jp/support

★JM-Safetyアプリインストール
iOS  https://apps.apple.com/jp/app/jm-safety/id1558392416
Android https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.jmarinesafety.jmsafety

★アプリ詳細 https://www1.jmarinesafety.jp/

★落水検知機能の詳細 https://www.jmarinesafety.jp/