「宇宙のサバ缶」の物語が書籍化された。野口聡一・宇宙飛行士が国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在中に食リポした「サバ醤油味付け缶詰」の開発ドキュメント「さばの缶づめ、宇宙へいく」(税込1650円)が1月17日、イースト・プレス社から発売された。
2020年11月、野口氏がISS最初の活動報告としてYouTube「Real Life on ISS 001」で紹介し、世界的に知られるようになったこのサバ缶は、福井県立若狭高校が製作したもの。食品メーカーや研究所ではなく、過去に例を見ない高校の開発ということでも話題となった。
統合前の小浜水産高校から始まった14年に渡るストーリーが、担当教諭の小坂康之氏と宇宙ライターの林公代氏によって生き生きと描かれている。
林氏は「取材を進めると宇宙食実現までに教育困難状態、学校存続の危機などさまざまな困難や葛藤があったことを知りました。しかし生徒の頑張りに大人たちが情熱をかき立てられ、地域住民も巻き込み乗り越えていく。環境問題や地域活性化などへのヒントにあふれた本だと自負します。特に夢をあきらめかけている大人たちに是非読んでほしい」と話している。

