パ・リーグ3連覇へ向けて首位ターンを決めたソフトバンクが最高の位置取りで後半戦に入る。2位西武に5・5ゲーム差、3位日本ハムとは6ゲーム差の独走態勢。日刊スポーツ評論家の浜名千広氏(56)は、V3のキーマンに長距離砲であり、頼れるリードオフマンとして打線をけん引する正木智也外野手(26)、投手では不安のある先発陣で9勝を挙げた大津亮介投手(27)の奮投に期待を寄せた。

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ソフトバンクの後半戦の戦いを展望する前に、少しばかり前半戦の戦いを振り返っておきたい。不安視された先発投手陣も6番手だった大津が9勝。3年目の左腕前田悠が無傷の8勝で、しっかり結果を残した。開幕当初は「勝利の方程式」もまだ確立されていなかったし、杉山の離脱もあった。そんな中、津森や木村光ら中継ぎ陣の踏ん張りも大きかったように思う。津森は現在16試合連続無失点を継続中で、後半戦も大きな戦力になってくれると思う。先発陣の再整備や勝利の方程式の確立は正念場の後半戦も必勝条件だが、両者をつなぐ役割となる津森らブルペン陣の踏ん張りは、1つのカギを握っていると言ってもいい。

後半戦はもちろん、先発投手の奮投が最も重要になってくるだろう。9勝を挙げている大津の踏ん張りがリーグ3連覇を大きく左右すると思う。開幕から先発ローテを守り続けている右腕だが、まだ1シーズンを通して投げ切ったことがない。体力も精神面も疲労する正念場の8、9月を乗り切れるか。前半戦をけん引してきた3年目の前田悠とともに、しっかりローテを守り切ることができれば、有終のゴールも見えてくるだろう。大幅に出遅れたモイネロも8月には参戦できそうで、大津、前田悠、上沢、モイネロと4投手が揃えば残り50試合も先発陣の計算も立つはず。

打線では1番にはまった正木の打撃にさらに期待したいところだ。打席での風格も漂ってきた。昨年と比較しても、ここまで変わるものかと感心するほどだ。魅力の長打力もさることながら、しっかり四球も選ぶし、何より打席での自信に満ちあふれた姿がこちらにも伝わってくる。先頭打者アーチも15本塁打中、4本。対戦相手の投手に対する威圧感や迫力というのはすでに十分すぎるほど伝わっている。

打線は「1番」と「3番」がきっちり仕事ができればV争いができると思っている。ホークスの場合は、長打のある1番正木に加え、3番近藤、4番栗原と強烈な主軸が控える。特に近藤と栗原は、打点、本塁打でハイレベルなトップ争いを演じている。これほど頼もしい中軸はない。2番周東を含めるとホークス打線は1番から4番までがガッチリと固定されている。後半戦も攻撃力が落ちることはないだろう。(日刊スポーツ評論家)

大津亮介(026年7月撮影)
大津亮介(026年7月撮影)