中日立浪和義監督(52)が14日に岐阜市で開催された「ぎふベースボールフォーラム」で講演した。少年球児たちを対象にしたイベントで、立浪監督も野球人口拡大への思いを口にした。

そのイベントの中でネット動画の話題になった。立浪監督の趣味はゴルフ。プロやレッスン動画を見て効果面について語った。「ゴルフのネット動画を参考にする人もいるが、うまくなった人を見たことがない。動画を見すぎることで、自分をなくしてしまっている」。

記者は営業時代にアマチュアゴルフのイベント運営を担当をしていた。いわゆるシングルプレーヤー、オフィシャルハンディキャップ「9・9」以下が対象。ゴルフのストロークプレーで、そのままのスコア、スクラッチで競う大会だった。年間延べ2000人近い参加者のスイングを見せてもらったが、ジュニア、学生選手は教科書的なスイングが多かったが、50代以上は個性豊か。教科書的なスイングの人を見る方が少なかった。それでもパープレー前後でホールアウト。日本タイトル保持者らに聞くと、インパクト時などには定石を押さえていると言われた。自分を持ち続けながら上達することを体現した事例だろう。

「小学生、中学生がメジャーの大谷のようなアッパースイングをしても浅いフライになるだけです」。立浪監督は、野球少年たちがエンゼルス大谷らの一流選手の動画チェックでのマネにも警鐘を鳴らした。イベントの壇上でスイングした少年はアッパースイングだった。チームや部活動の指導者たちは基礎を教えているはず。動画などによる情報過多の弊害が垣間見えた。【中日担当=伊東大介】