おかしな表現だが、しっかりと負けた気がする敗戦ではある。後半戦の最初、ヤクルトをスイープして乗り込んだ横浜スタジアムで「0-1」だ。「勝ったんか負けたんか分からん試合が多い」。前監督で解説も務める岡田彰布(オーナー付顧問)は先日、テレビでそんなことを言っていたが、この日に限れば実にハッキリした敗戦だろう。
まず相手先発にしっかり抑えられた。ソフトバンクから来た尾形崇斗に7回まで単打5本で無得点に抑えられた。得点圏まで5度、走者を送った結果の無得点である。尾形とは前回6月21日の対戦で2得点し、黒星をつけているものの、そのときも打ち崩した感じはなかったと思う。
7回には二塁から本塁へ大山悠輔が突っ込むクロスプレーもあったが左翼・度会隆輝の好返球に刺された。「結果はアウトなので僕の問題。選手は関係ない」。三塁ベースコーチ・田中秀太はそう振り返った。接戦の中、これは仕方がないプレーだろう。
投げては先発・村上頌樹が被安打4で1失点。2死三塁で宮崎と勝負か…と言っても序盤4回から避けていては勝負にならない。ブルペンも及川雅貴、そしてビハインドで登板した岩崎優がともに3人で切り、仕事はしたのである。
「すべて勝負ですから。どんなときも勝負です。また明日ですね」。指揮官・藤川球児も多くを語らなかった。チャンスはつくったがあと1本が出ない展開。こういうゲームはシーズンにはあるのだ。
少しだけ気になるのがDeNAに完敗したということか。戦績はこれで7勝7敗のタイ。リーグで唯一勝ち越せていない相手となった。そして残り試合数「11」は5球団で最多だ。
この日もチャンスはつくりながら攻略できなかったレイノルズというクローザーが確立してきたDeNA。現状は借金を抱え、Bクラスにいるものの終盤へ向け、難敵になりそうな気配はする。巨人とのマッチレースは続くが、決して油断はできない相手だろう。さらに言えば、気が早いけれどCSもあるのだ。
5日は、高橋遥人と東克樹の左腕対決。東は今季、阪神戦初登板だ。ここを落とすと少し重苦しいムードになるかもしれない。今季ここまで大活躍で、そろそろ疲れもたまっているはずの高橋だが、ここは踏ん張ってほしいところ。大事な第2戦になる。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)




