最速153キロ右腕、福岡大大濠・山下舜平大(しゅんぺいた)投手(3年)は、地元ソフトバンンクを含めて全12球団から調査書が届きドラフト1位指名の期待がかかる。26日のドラフト会議を控え「不安ですがとってもらえたら感謝して行きたい」と全球団OKのスタンスでいる。

今夏のプロ志望高校生合同練習会に参加後も「練習量は落とさず、次の目的に向かいレベルアップを図っています」という。同校グラウンドでシート打撃の打撃投手を務め、週2~3回のブルペン投球など後輩たちと汗を流している。その中で「弱点の瞬発力や体幹、投球フォーム、体重移動などを克服し良くなるようにしている」と高い意識を持って練習している。

憧れの世界で目指すのは、エンゼルス大谷が日本ハム時代の16年に記録した日本人最速165キロ。「球速で注目される投手になりたい」。直球とカーブだけで勝負した高校から上の次元を目指して新球挑戦も始まった。「真っすぐとカーブがこれからも軸ですが(プロは)レベルが高くなる。感覚や指先の使い方が重要で時間もかかるので、投球の幅を広げるため早めに練習しようと思った」。目標はソフトバンク千賀の落差の大きい“お化けフォーク”だ。「誰しもがすごいと言っているフォークですし、あれを投げられれば」。千賀のボールの握り方の解説動画を見るなど試行錯誤の日々だ。

プロで欲しいものがある。「投手をしている以上、タイトルにこだわりたい。夢と思うのは沢村賞。飛び抜けた成績を出した人だけがもらえるのでかっこいい」。シーズンで最も優れた先発投手型の投手に贈られる栄誉だ。高校では甲子園に出場できなかった。大観衆の前で腕を振る日を夢見て、運命の日を待つ。【菊川光一】

◆山下舜平大(やました・しゅんぺいた)2002年(平14)7月16日、福岡市生まれ。野多目小3年から筑紫丘ファイターズで野球を始める。三宅中野球部3年時に福岡県選抜で全国大会準優勝。福岡大大濠では2年春からエース。カーブは120キロ台と100キロ台を使い分ける。遠投110メートル。50メートル6秒7。189・5センチ、93キロ。右投げ右打ち。血液型B。名前の由来は20世紀前半の経済学者ヨーゼフ・シュンぺーターから。