強豪私学を倒した! 県内有数の公立進学校、福岡が4-2で昨秋8強入りの筑陽学園を下した。
先発のエース井崎暁志郎投手(3年)が5回2/3を6安打2失点の好投。打っては3番で先制適時打を含む3安打1打点と“投打二刀流”の大活躍だった。兄に同校OBでソフトバンクの育成、燦志郎投手(20)を持つ。アニキもたどり着けなかった甲子園へ、快進撃を止めるつもりはない。
ゲームセットを迎えると、福岡ナインの誰もが歓喜した。投打のヒーロー井崎も、笑顔で整列に向かう。
「自分の役割を果たせた。正直、うれしいです」
鮮やかな攻撃で強豪私学をのみ込んだ。0-0の1回1死二塁だ。3番井崎が一塁線を痛烈に破る先制の適時二塁打。「チャンスの場面で流れを持ってこれたと思う」。4番、5番もつながり、いきなりのクリーンアップ3連打で2点を奪った。主導権を握り、スタンドもお祭り騒ぎ。相手の140キロ超え好投手を2回途中でノックアウトした。
投げては5回2/3を6安打2失点にまとめた。「いや…。普通にきつかった」。4日の2回戦で145球を投じ、9回完封勝ち。疲労が抜けきらないまま中2日と満身創痍(そうい)だった。それでも「序盤から結構飛ばした」。178センチ、96キロのどっしりした体格から球質の重い真っすぐで打たせて取った。バックも再三の好守連発でエースをもり立てる。「本当に守備さまさまです。何度も助けられて、今日は守備のおかげ」と最敬礼しきりだった。
兄燦志郎はソフトバンクで投手としてプレーする。昨夏から投手も兼任する井崎は「ピッチャーをするまで(兄を)『すごいな』くらいしか思ってなかった。でも、ピッチャーをし始めてから『ここがすごい』と思うようになった」と言う。高校時代の兄は夢見た甲子園にたどり着くことはできなかった。「目標は甲子園出場です」。“アニキ超え”を見据え、県内屈指の秀才軍団を投打でけん引する。【佐藤究】

