57年ぶり出場の横手(秋田)は敦賀気比(福井)に完封負けで、甲子園初白星とはならなかった。

鉄腕エース・佐藤宙斗投手(3年)は「ここまで自分が引っ張ってきて、実際甲子園で戦っていく中で最後まで自分が足を引っ張ってしまったという悔しさと、みんながここまでついてきてくれたという感謝の思いで。今まで支えてくれた人たちにいい景色を見せたかったのが…一番です」。目に涙を浮かべながらグラウンドを後にした。

5回までに9失点。3回には味方のミスが続き、一挙5失点。「敦賀気比さんに押されてしまった。インコースをしっかり攻めるというところはできていたと思うんですけど、少し変化球、直球が甘くなってしまって、低めを全然振ってくれなくて、そこが少し苦しくなった要因でした」と振り返った。

それでも「自分がつまらない顔をしたらみんなも楽しくないというか、自分が一番笑顔で楽しんでやろうという気持ちで」と笑顔でマウンドに立ち続けた。

8回途中、161球10奪三振で、10点目を与えた時点で2番手・佐藤周明投手(2年)にマウンドを託し降板した。スタンドからは力投をたたえる拍手が送られた。

初白星には届かぬも、57年ぶりの聖地まで導いた背番号1は「初勝利をなんとしてでも、みんなに、横手市に届けたいという気持ちは大きかった。そんな中でこの結果は残念だったんですけど、57年分の思いを背負って投げ切れたかなと思います」と話した。

【甲子園速報】横手-敦賀気比、智弁和歌山-社、履正社-享栄、松商学園-三重