米大リーグ機構(MLB)はこれまで、開幕に向けてあらゆる可能性を探ってきた。米報道を基に、機構側の話し合いで浮上した主なアイデアを簡潔に整理した。
4月6日(ESPN、AP通信) メジャー30球団をアリゾナ州に集め、ダイヤモンドバックスの本拠地や他チームのキャンプ施設で公式戦を行う。早ければ5月のキャンプ再開と開幕を目指す。定期的なウイルス検査を行い、移動はホテルと球場間のみ。無観客で試合開催。
4月10日(USAトゥデー) アリゾナ、フロリダの2州で開催。2リーグを再編し、2州に集まった15球団をそれぞれ3地区に分け、計6地区でシーズンを戦う。無観客で開催。指名打者(DH)制を採用する。
4月20日(CBSスポーツ) アリゾナ、フロリダ、テキサスの3州で開催。全て屋根付きの5球団の球場で1日に多数の試合を行い、マイナーリーグやキャンプの施設も利用する。
4月28日(USAトゥデー、AP通信) 6月下旬、遅くとも7月2日の開幕を目指す。2リーグを再編し、3地区で戦う。各チームの本拠地で無観客で開催。プレーオフでは数千人の観客を入れることも検討。
4月30日(USAトゥデー) 各チームの本拠地でキャンプ再開を検討。
4月の1カ月間で、さまざまな案が報道された。最近では米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長(79)が、スポーツメディアの取材に答えることも多くなってきた。野球ファンだという同所長は20日、ニューヨークのラジオ局のインタビューで「当面はテレビで見る野球になるだろう」と無観客での開催を勧めた上で、「人数を制限し、互いに距離を十分にとって、マスクというより顔を覆うものを着用する」と、観客を入れる際の条件を挙げていた。
一方で、28日のニューヨーク・タイムズの報道では、同所長は結果がすぐに得られるウイルス検査の不足を指摘。「選手、ファン、全ての安全が保証できなければ、今年(メジャーの)スポーツは開催できないかもしれない」とも話している。
まずは、新型コロナウイルスに対する安全対策の確立が第一条件となる。ファウチ所長もかねて、「予測はできない。予定がどうなるか、それはウイルス(の状況)による」と話していた。州によっては少しずつビジネスを再開するなど鈍化の気配はあるが、国内の新たな感染者数や死亡者数は一進一退の状況。辛抱はまだ続きそうだ。【斎藤庸裕】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「ノブ斎藤のfrom U.S.A」)




