【ピオリア(米アリゾナ州)26日(日本時間27日)=四竈衛】イチロー、開幕見えた-。マリナーズのイチロー外野手(44)が、チームが休養日のこの日、マイナーの練習試合に出場。毎回2番目に打席に立つ特別ルールで、5打数1安打1得点だった。5日ぶりに左翼の守備にも就くなど、29日(同30日午前11時10分開始予定=インディアンス戦)の開幕スタメンへ向けて大きなステップを踏んだ。

    ◇  ◇

 「問題は走る方だったので、それは随分と。今日はちょっと抑えましたけど、感触としてはグッと上がっているので、安心材料ですね」

 100%ではないけれど、開幕のラインアップに入ることが出来る-。試合後の言葉に、イチローの感情がにじんだ。

 試合開始直後こそ、常に動きを確認するようにプレーしていたが、回を追うごとに試合の流れになじみ始めた。第1打席に、三遊間へゴロを放った際は、スピードをセーブしながらも一塁へ到達し、内野安打をマークした。「あれは確かに怖かったですけど、でも練習でなんとなく感触が、体が『おそらく大丈夫』というサインを出していたので、ちょっと(力は)抑えましたけど、もっと行けると思います。今日でも」と、確かな手応えを感じた。

 さらに、右前打で二進する際、二塁ベース上への返球をジャンプして乗り越えた。その直後、右飛でタッチアップした際には、ギアを1段上げて三塁を陥れた。練習ではできない実戦走塁をこなしたことは大きな収穫だった。左翼の守備では5イニングを守り、6回表から交代した。左翼線への打球を軽快にさばき、二塁へ好返球するなど、プレー全体の「全力度」は、着実にアップしていた。故障発生後は芝生上でのランニングに限定していたが、この日の試合前にはスパイクを履き、土の上でダッシュを反復。回復ぶりを体感していた。

 その一方で、14日に右ふくらはぎを痛め、23日には頭部死球と災難続きだったこともあり、依然として実戦不足は否めない。27日(同28日)に予定されるロッキーズとのオープン戦最終戦が、最終チェックの機会となる。ロ軍戦後、チームと一緒に本拠地シアトルへ向かうことは内定した。あとは、29日の開幕戦まで状態を上げていくだけとなった。

 

 ★イチロー故障後語録★(日付は米国時間)

 ◆14日 ジャイアンツとのオープン戦に「1番左翼」でスタメン出場も、右ふくらはぎの張りを訴え、1回表の守備についただけで、途中交代

 ◆16日(2日ぶりに練習に復帰。ふくらはぎの状態について)「嫌な感じでした。(通常であれば全治は)2週間とか、オートマチックに言われる」

 ◆17日(実戦復帰の見込みを問われ)「念のため明後日にしようかと、マイナーで。行けますけどね、明日。全力ではまだ、念のため」

 ◆19日(マイナーの練習試合で11打席に立ち)「本当はメイン(メジャー)のゲームが、もちろん。できればそうですね」

 ◆21日 (オープン戦に復帰。1週間ぶりの実戦守備について)「まだちょっと怖さはありますけどね。かばいながら、という感じにどうしてもなってしまいますね」

 ◆22日 (レンジャーズ戦への出場を取りやめ)「今日(試合に)出ると、明日(マイナーで)できないですから」

 ◆23日 マイナーの練習試合で頭部死球を受け、途中退場

 ◆24日(全体練習に参加。アクシデント続きの現状に)「全部始まる前のことですから。ギリギリではありますけれど、ギリギリに始まりましたから」

 ◆25日(予定されていたパドレス戦の出場を取りやめ)「もう1度、後戻りはできない。ギリギリで出るよりもという判断」