エンゼルス大谷翔平投手(25)が24日(日本時間25日)、来季の二刀流復活へ向け固い決意を示した。13日に左膝の二分膝蓋(しつがい)骨の手術を受け、この日は黒色の固定具を着用。来季へ「万全でいくという判断も含めての早めの手術。肘のリハビリを含めて来年にしっかり合わせたい」と意気込んだ。

当面は膝の治療と右肘のリハビリを並行し、二刀流として来年のキャンプへ準備を進める。3月に現役引退したイチロー氏から提言された、シーズンごとに投手と野手を分けるプランについては「可能性はないですね。1シーズンの中でそういう風に(二刀流で)活躍したいという気持ちもあるし、球団としてもそういう気持ちを持ってくれているのを理解しながらやりたい」。投打同時プレーの強い希望を示した。

メジャー2年目は、シーズン終了を待たず不完全燃焼に終わった。「なかなか思い通りにいかない試合が多かった。今までの中では一番、悔しいシーズン」と唇をかんだ。特に7月下旬、チームも大谷自身も成績が落ちこんだ。本塁打は後半戦以降、わずか4本と激減。「(下半身の)加重のしにくさだったりとか、蹴りのしにくさはある」と打撃不振の影響を明かした。

来季、DH起用と先発の二刀流起用を首脳陣から明言されている。「確約されているわけではない。毎年勝負だなと思っているので、もう1度勝ち取りたい」と力強く締めた。(アナハイム=斎藤庸裕)