不振に悩むオリオールズのクリス・デービス内野手(33)が、昨季終了時に引退を検討していたことが分かった。これまで2度本塁打王に輝いた同選手だが、ここ2シーズンは大型契約に見合う活躍ができていない。

2013年に53本塁打、15年に47本塁打を記録したデービスは、16年にオリオールズ史上最高となる7年総額1億6100万ドル(約177億円)の契約を締結。さらなる活躍が期待された。

しかし、18年は128試合出場で打率1割6分8厘、16本塁打、49打点、192三振と激しく落ち込み、昨季も105試合出場で打率1割7分9厘、12本塁打、36打点と向上せず。年をまたいだ連続無安打記録を54打数に伸ばすという不名誉も味わった。

デービスは「シーズン終了に向けた段階や今オフに、それ(引退)について話がなかったと言ったらうそになる。自分の能力は分かっているし、自分に何を望んでいるかも分かっている。平均をはるかに下回る打者として苦戦を続けたくなかった。フィジカルとメンタルのストレスが重なり、昨季終盤は本当に貧弱な体をしていた」と告白した。

それでも同選手は現役続行を決意。フィジカル面の強さとパワーを取り戻すために今オフは精力的にトレーニングに励み、25ポンド(約11キロ)の筋肉増強を達成している。(AP)