米大リーグ(MLB)選手会が5月31日(日本時間6月1日)、シーズン開催についてMLB側に対案を示したことを、AP通信やUSAトゥデーなど複数の米メディアが伝えた。報道に基づいた選手会の主な提案は以下の通り。

◆6月30日の開幕でシーズン114試合を戦う。シーズン終了は10月31日

◆プレーオフ進出チームについて、両リーグ10チームから14チームへの拡大は今年だけでなく来年も採用

◆ポストシーズンが新型コロナウイルスの影響で中止となった場合、合計110億円分の報酬については選手への支払いを来年21年と22年の11月に分割

◆プレーを望むか、望まないかを選択できる

◆健康面でリスクが高い選手に関しては、プレーをしない選択をした場合でも給与は支払われ、今季のサービスタイム(メジャー在籍期間)も確保される

◆試合中のマイク装着など、テレビ中継の質を高めることに協力する

◆追加の収益を得るため、ポストシーズンやオフにホームランダービーやオールスターゲームを行う

MLBは選手会に対し、26日に今季の報酬案を提示。3月下旬に試合数の日割りで合意していた給与からさらに減額するプランを持ち込んだが、選手会は難色を示していた。例年の約半分、82試合のシーズンでさらに報酬カットを求めるMLBに対し、114試合のスケジュールで年俸の約70%の報酬を求める選手会。合意に向けて引き続き、協議は難航しそうだ。