約10人の審判員が、新型コロナウイルスへの懸念から今季辞退を選択したことが分かった。まだ公表はされていないが、状況に詳しい人物2人が14日にAP通信に明かした。

メジャーの試合を担当するフルタイムの審判員は76人おり、そのうち20人以上が55歳以上。67歳の2人が最年長となる。大リーグ機構(MLB)と審判員たちは、レギュラーシーズンが1試合でも開催された場合は、給与の37・5%が保証されるということで合意済み。年齢、健康、環境その他の状況にかかわらず、リスクがあるとみなされ、辞退を決めた場合でも、給与の支払いは続けられる。

今季辞退を決めた審判員の穴は、3Aの試合を担当する審判員が埋める見込みだが、そのうちのほとんどが、メジャーの審判員がケガや休暇で不在の際に代役として勤務した経験がある。

ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は「今回のことで、チャンスを得る審判員もいるだろう。若手が今季のメジャーの試合を担当することになる。面白いことになると思うよ」とコメントしている。(AP)