ロイヤルズのアレックス・ゴードン外野手(36)が24日、今季を最後に引退するとの意向を明らかにした。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により、その思いを強くしたという。

2007年のメジャーデビュー以来、ロイヤルズ一筋で14シーズンを過ごしてきたゴードンは、3度のオールスター選出、7度のゴールドグラブ賞受賞を誇る。キャリア通算190本塁打はクラブ歴代4位、357二塁打は5位、1749試合の出場は6位となっている(23日時点)。

ゴードンは、長年指揮をとってきたネッド・ヨースト監督が退任し、チームが再建に入ったと思われたことから、昨季に引退を考えたという。それでも、ダニー・ダフィー投手やサルバドール・ペレス捕手らの存在もあって、変化の時を迎えようとしているチームでのプレー続行を決めていた。

だが、ゴードンは、新型コロナウイルスの感染拡大で、家族とより多くの時間を過ごしたいという気持ちが強くなったとコメント。「人生を野球にささげてきたのでつらい決断だ。でも、これからは家族のそばにいて、子どもたちと一緒にいられる。これまで逃してきた時間を取り戻すんだと思うと、ワクワクする。だから、悲しくもあるけどうれしくもある」と現在の心境を語った。(AP)