ナ・リーグのサイ・ヤング賞2位だったカブスのダルビッシュ有投手(34)に唯一1票も投じなかったJ・P・ホーンストラ記者が12日、ロサンゼルス・デーリーニューズ電子版に釈明を寄稿した。同記者は投手の評価で「DRA」の指標を最も重視しており、ダルビッシュはそれが低かったのが大きな理由だという。

DRAは守備や球場の有利性、対戦相手の質等の要素をすべて差し引き、純粋に投手の力を示すとされる指標。同記者は「DRAの数値は、中地区のレベルの低さを示している。他地区と対戦がない今季は所属地区が重要」と論じ「ダルビッシュは防御率2位だがDRAでは11位」と指摘。「彼に個人的な感情はない。通常のシーズンなら違っただろう」と釈明した。

投票結果についていまだ議論が渦巻くが、ダルビッシュはどこ吹く風。発表から一夜明け、ツイッターで「2~5位でも出来高があるのを忘れていました」と100万ドル(約1億1000万円)の賞ボーナスに言及し「一部寄付させていただきます」と気前の良い計画を公表した。