今季限りでの引退を表明しているカージナルスのアルバート・プホルス一塁手(42)が今季23号、通算702号をマーク。通算打点を2214に伸ばすなど、レギュラーシーズンのホーム最終戦で有終の美を飾った。

プホルスは1回無死二、三塁から左翼線へ先制の2点適時二塁打。3回には今季23号、通算702号の同点ソロ本塁打を中堅に運び、3打点を挙げた。

プホルスは試合前、同じく今季限りで引退するヤディエル・モリーナ捕手とセレモニーに出席。2001年にカージナルスでデビューし、12年から21年途中までエンゼルスに所属した後、ドジャースでのプレーを経て今季カージナルスに復帰した同選手は「ここに戻ってこられたことを心からありがたいと思っている。すべてが始まった場所で終わりを迎えられた。本当に大きな意味がある」と話した。

オリバー・マーモル監督は、5回2死の段階でプホルス、モリーナ、そして先発のアダム・ウエインライト投手を1度に下げた。去就未定のウェインライトを含めた3選手がマウンドに集結し、ファンの歓声を浴びながらそろってダグアウトに戻れるようにという粋な計らいで、マーモル監督もマウンドから拍手で3人を見送った。

モリーナは「すごく感動的な一日だった。アルバートとウェイノ(ウェインライト)と一緒に歩いていけるなんてね。野球をしていて最高なのはこういうときだ」と感激を口にした。(AP)