史上最多の652セーブを記録し殿堂入りした元ヤンキースのマリアノ・リベラ氏(52)が、インドや中東でのプロ野球リーグ設立事業を巡り訴訟トラブルになっていると、26日付のニューヨーク・ポスト電子版が伝えた。

リベラ氏は投資パートナーとともに、インド、パキスタン、中東にプロ野球リーグの設立を中心とした野球普及を目指す事業を行うため「ユナイテッド・インターナショナル・ベースボールリーグ」を設立していた。同紙によると、事業には300万ドル(約4億2000万円)のスタジアム建設なども含まれ、リベラ氏は16万7000ドル(約2340万円)以上を投資していたという。だが筆頭株主のニューヨークの投資家カンワルデブ・スラ氏(61)の出資金が不透明であるとして不信を抱き、リベラ氏を含む6人の投資パートナーが「スラ氏は私欲のためにグループを乗っ取ろうと試み、リーグが開幕を迎えられない危機に直面している」としてニューヨーク州サフォーク郡の裁判所に、80万ドル(約1億1200万円)の損害賠償を求め提訴した。一方のスラ氏も、事業から不当に排除されたとしてリーグと投資パートナーを逆提訴しており、泥沼の訴訟騒動になっているという。