【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)25日(日本時間26日)=四竈衛、水次祥子】ドジャース大谷翔平投手(30)がジャイアンツ戦に「1番DH」で出場し、日米通算250本塁打(MLB202本、NPB48本)に到達した。8回、右翼席への31号は、過去最大タイの角度46度で舞い上がった「ムーンショット」。左肩手術から9カ月ぶりに復帰したクレイトン・カーショー投手(36)との“初共演”でメモリアル弾を放った。接戦を制したド軍は、球宴後の本拠地7連戦を6勝1敗と快調に滑り出した。
◇ ◇ ◇
特有の衝撃音を残した打球が、高々と舞い上がった。8回、大谷のバットがはじき出した打球は、強烈なバックスピンがかかったまま、ホップするかのように上昇しながら、右翼ポール際へ飛んだ。過去最大タイの角度46度、滞空時間7・1秒。ボールが重力に準じてスタンドへ着弾すると、本拠地内には驚嘆とため息が交錯し、しばらくどよめきが収まらなかった。
試合後、テレビ局のインタビューに応じた大谷は、節目の1発を淡々と振り返った。「(日米通算250号は)知らなかった。もっと打てるように継続していきたい。(打球が)高かったので、切れなければいいなと思っていて、切れなくて良かったです」。9番アーメドの勝ち越し弾に続く2者連続アーチ。「その前に大きい本塁打が出て、甘い球を打てれば」と狙い済ましたかのように、初球のスライダーをフルスイングではじきかえした。
13年にプロ初本塁打を放った際、85キロだった体重は、現在公称95キロ。その差は10キロとはいえ、パワー、筋力だけでなく、技術的にも格段の進歩を遂げた。米移籍後は、右足を上げない「すり足打法」に改良。構えた時の感覚を最重要視し、今季からはバットで軸足の位置を定めるなど、常に試行錯誤を繰り返してきた。
近年の米球界に浸透し、角度25度を理想とする「バレルゾーン理論」を覆すかのような超高弾道の一撃に、ロバーツ監督も冗談交じりに笑うしかなかった。「46度の(ゴルフの)サンドウエッジでとてもうまく打ったみたいだった」。大エースのカーショーが復帰した一戦に、大谷が衝撃弾で花を添えて快勝。「夢のようなシナリオ。この世代で2人のベストの選手がついに一緒にプレーした。最初の試合だったが、よかったし、うまくいったね」。千両役者の初共演に、同監督も笑いが止まらなかった。
もっとも、「250」の数字に、大谷が特別な感慨を覚えるはずもない。「悪い打席もやっぱりあるので、結果が悪いなりにいい打席にできれば、もっといい打撃ができて来るんじゃないかとは思います」。常に「もっともっと」と言い続ける大谷にすれば、次の「300」「400」を超えたとしても、同じ言葉を繰り返すに違いない。
◆日米通算250号 大谷が大リーグ通算202本目の本塁打。日本時代の48本と合わせ、区切りの250本目となった。日米でプレーした日本人野手のうち、250本塁打以上は6人目(日本404本、米国0本の中村紀洋を含む)。



