ついに王者ドジャースの背中が見えた。

パドレスは11日、敵地でのジャイアンツ戦に4-1で快勝し、3連勝でナ・リーグ西地区首位のド軍に1ゲーム差と詰め寄った。ダルビッシュ有投手(38)が6回4安打1失点と好投。投手陣最年長、6度のポストシーズン進出経験があるベテランが、勝負どころで価値ある今季2勝目を挙げた。

器用さが生きた。日米通算204勝目となった7月30日メッツ戦から、体への負担を避けるべく、腕の角度を下げてサイドスロー気味に投球。「小さい頃、ずっと壁当てでいろんなフォームで投げていた。高校の時も甲子園でサイドスローをやったりとか、いろんなことをやっている。そういうのに関しては僕は得意」。今季最多の84球を投げ、今季2度目の無四球。「球の質は前回と同じだったけど、今日はちょっとコントロールが良かった」と制球力を取り戻した。

直球の平均球速は93・4マイル(約150キロ)と、腕を下げた分、抑え気味ながらの投球となる。だが、最も遅くて70・4マイル(約113キロ)というカーブを7球交えた。最大39キロの差をつけた。右打者には懐に食い込むシンカーを多投するなど、6つの球種を駆使し、相手に的を絞らせない。5回の3者連続三振の決め球はスプリット、ツーシーム、スイーパー。技術と頭脳で合計6三振を奪った。

1ゲーム差と迫ったド軍とは、15~17日、22~24日と今週末から2週連続で戦う。「今日は良かったけど明日の自分は信頼していない」。浮かれることなく、直接対決に備える。