絶望の淵から光を見いだした。ワールドシリーズ第4戦が27日(日本時間28日)、トロピカーナフィールドで行われ、レイズが延長12回、4-3でブルワーズに逆転サヨナラ勝ちを収めた。0勝3敗で迎え、12回表にソロ本塁打を浴びていた。スイープ敗退の危機に、得意とするつなぎの打線が復活した。
2-3の12回裏、先頭の主砲カミネロが三塁ゴロを打った。だが、三塁手の悪送球で一塁セーフ。意気消沈となるはずが、同点の走者となった。続くヒックスの左前打でカミネロが三塁まで激走。4回に傷めていた足を悪化させ、代走と交代した。4打数無安打だった5番デルーカは「失うものは何もない。嫌なことを頭から切り離して」中前へ同点打を放った。
シンプソンが中前打でつなぎ、無死満塁となった。キャッシュ監督から代打を告げられたウィリアムソンは心の中で「こっちは4、5回からずっと打つ準備ができていたよ」とつぶやいた。相手は内野5人守備を敷いてきた。初球。外角ツーシームをたたきつけると、一塁手の頭上を超えるサヨナラ打となった。「子供の頃、友達と裏庭でウィッフルボール(プラスチック製のボールを使う遊び)をしている時に、ワールドシリーズでサヨナラ打を打つことを夢見てたんだ」。現実となった。
ワールドシリーズで0勝3敗から逆転優勝した例はない。V率0%にもデルーカは「僕たちは本当に面白い立場にいるし、特別なチャンスを手にしている」。ポジティブ思考で史上初の大逆転優勝を狙っている。
▽レイズ・キャッシュ監督(延長12回の攻撃に)「外野を抜かず、本塁打もなく、1つ1つのプレーをつなぎ合わせてビッグイニングを作った。今季で最も重要なイニングだったと思う」
▼レイズが今ワールドシリーズで初勝利。7回戦制シリーズで0勝3敗となったのは、44度目だが1勝したのは11度目。過去10度のうち4度が2連勝。3連勝3度で、逆転優勝は04年ア・リーグ優勝決定戦のレッドソックス)だけ。ワールドシリーズに限ると、1910年カブス、37年ジャイアンツ、70年レッズ、2024年ヤンキースが0勝3敗から1勝したが、2連勝したチームはない。



