【サプライズ(米アリゾナ州)18日(日本時間19日)=佐藤直子通信員】レンジャーズのダルビッシュ有投手(27)の発言でひと騒動が起こった。練習後の会見で、7年総額1億5500万ドル(約162億7500万円、契約当時1ドル=105円換算)の高額契約でヤンキースに入団した田中将大投手(25)について冗談で口にしたコメントが米メディアに速報され、球団を通して声明を出す対応に追われた。
事の発端は、練習後に行われた記者会見だ。地元テキサスの記者から「新ポスティング制度とヤンキース田中の契約をどう思うか?
自分のメジャー移籍は2年早すぎたと思うか?」と質問され、こう答えた。
ダルビッシュ
ポスティングシステムのことはよく分からないけど、あげすぎかなって(笑い)。(自身の移籍は)早かったというか、僕の目的っていうのが、日本の選手やアジアの選手の評価を上げるってことで。その時(2年前)、どん底でしたから。僕と黒田さんと岩隈さんと、もう1人アジアで柳(賢振=現ドジャース)がいたから、(田中を)いろいろ助けることはできたかなって思いますけど。
うつむき加減に笑いながら「あげすぎかな」と言った際、日本の報道陣からは笑いが起きた。しかし一部の地元メディアはツイッター速報で、笑いながら話したことには触れずに速報し、インターネット上でコメントが独り歩きし始めた。
誤解が拡散することを恐れた球団は、会見終了2時間後に英語でダルビッシュの声明を発表。「お騒がせしてます。今日の会見で田中将大投手に関するコメントを真に受けた方がいるようで。その場の反応で冗談が通じたかと思っていました」とし、ジョークを念押しする形になった。その後、「ジョークだった」という訂正記事が次々登場。さらには自身のブログでも「『貰い過ぎと思います。』と誰が見ても冗談ってわかるコメントを一人のアメリカ人記者が悪意満点で真剣に記事にしちゃって。(中略)これじゃあどんどん話せなくなって行きますよね」と、書き込んだ。さらに英文で「もう田中のことは話しません」とツイート。仲の良い田中についてのコメントが、思わぬ騒動となってしまった。




