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呉昇桓2年目の進化 揺れる「石魔球」

フリー打撃に初めて登板した呉昇桓(撮影・加藤哉)
フリー打撃に初めて登板した呉昇桓(撮影・加藤哉)

 阪神守護神の呉昇桓投手(32)が18日、2年目の進化を発揮した。沖縄・宜野座キャンプで今季初めて打者相手のフリー打撃に登板。お披露目した落差を増した改良ツーシームに手応えをつかんだ。今季初の実戦登板は3月10日の広島戦(甲子園)に決定。昨年より3週間遅いが、日韓のセーブ王は貫禄のマイペース調整で優勝けん引を誓った。

 初めて見た呉昇桓の魔球に、若虎が目を丸くした。

 北條 フォークより速いけど、フォークみたいにストンでもない。ツーシームという感じでもなく落ちながら流れる感じですかね。

 呉昇桓が今年初めて打撃投手を務め、改良に取り組む15年型ツーシームを試投した。落差を増し、右打者の膝元に食い込みながら沈む軌道は新たな武器だ。昨季のツーシームは外に逃げていく左打者用だったが、今季はすべての打者に脅威を与える。本人も首脳陣も手応えをつかんでいた。

 呉昇桓 打者の反応というより、しっかり自分の感覚で投げられてよかった。

 中西投手コーチ コントロールできてたし、去年より沈んでいるスプリットみたいな動きをしていたね。

 来日1年目は登板64試合で2勝4敗39セーブと大活躍し、最優秀救援投手に輝いた。だが2年目となれば敵はもっと研究してくる。さらに昨季は対右を打率1割2分6厘に抑えたが、対左には2割2分3厘と約1割余分に打たれた課題もある。「もっとキレよく落としたい」。勝つための進化が改良ツーシームだった。

 呉昇桓 去年は何度かあったセーブ失敗がもったいなかった。今年は何としても失敗を減らしたいです。

 常時150キロ超を誇る石直球も健在だ。北條、荒木との対戦では真っすぐを中心に53球を投げ、安打性7本。北條は「球が伸びてきてフライが多くなった」と言い、前に飛ばないファウルも目立った。和田監督も「自主トレでも相当走り込んできたようだし、力を入れてなくても投球に安定感がある。非常に順調に来ている」と目を細めた。

 そんな守護神の15年初実戦は3月10日、甲子園の広島戦に決まった。昨年が宜野座キャンプ中の2月20日の紅白戦だったことを考えれば18日も遅い。だがすべては日韓セーブ王への信頼の証し。本人も貫禄のマイペース調整でベストパフォーマンスを発揮する意気込みだ。

 呉昇桓 開幕にベストに持っていくだけ。球団創設80周年の今年は勝つゲームでファンのみなさんに喜んでもらいたい。優勝すれば私の個人成績もついてくる。

 充実の肉体と充実の笑顔が2年目への自信を物語る。背番号22が力強く優勝を請け負った。【松井清員】

 [2015年2月19日10時29分 紙面から]









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