日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムです。


  1. 野球
  2. ニュース

野球ニュースのRSS

藤浪4失点も心配無用「脱力投法」手応え

3失点を示すスコアボードを背に3回裏のマウンドへ向かう藤浪(撮影・加藤哉)
3失点を示すスコアボードを背に3回裏のマウンドへ向かう藤浪(撮影・加藤哉)

<オープン戦:DeNA7-5阪神>◇21日◇宜野湾

 4失点も心配なし! 阪神藤浪晋太郎投手(20)が、オープン戦開幕試合となったDeNA戦に先発し、3回4失点と苦しんだ。3四死球と制球に微妙なズレが生じた一方、年明けの合同自主トレ中に広島前田から教わった「脱力投法」には手ごたえをつかんだ様子。球速は早くも154キロを計測。結果以上に実りのある15年対外試合初登板となった。

 この1球があれば心配いらない。1回裏、1番石川への2球目だ。藤浪はセットポジションからゆったり始動し、リリースの一瞬に力を込めた。内角低めに直球がズドン。バックネット裏のスピードガンは154キロを表示した。

 藤浪 フォームのバランスも真っすぐも良かった。それもあってしっかりコーナーに投げたくなった。(初回は)慎重にいきすぎた。もったいなかったです。

 3回3安打3四死球で4失点。奪三振ゼロ。数字だけが物差しではない。マエケンから教わった脱力投法の習得に励む毎日。「結果として見栄えはすごく悪い」と苦笑いしたが、脱力に手ごたえを感じたからか表情に暗さはなかった。

 DeNA打線はスタメン9人のうち7人を左打者で固めてきた。昨季は右打者被打率1割9分1厘に対し、左打者には3割6厘。オフ、中西投手コーチは左打者対策として「インコース、膝元への制球の精度を上げること」を掲げていた。この日は左打者の外角ボールゾーンからストライクゾーンに入る「バックドア」と呼ばれるカーブ、スライダーも有効に活用。外角寄りの配球となった中、石川への1球は進化の可能性を確かに感じさせた。

 初回は先頭への四球から3番梶谷にツーシームで左前適時打を許した。さらに抜けたカーブで5番ロペスに死球を与え、2死満塁からはルーキー倉本にもカットボールで右前2点打を献上した。梶谷には間合いを読まれ、余裕の三盗も決められた。とはいえ、まだ2月。脱力投法、直球にメドがつけば、変化球、配球のコンビネーション、間合いの精度を詰める作業に入ればいいだけだ。

 「(オープン戦は)この2年、抑えたイメージがまったくない」。苦笑いする表情には余裕がある。日本ハム大谷が練習試合の韓国・KIA戦で154キロを出した4日後に同じ球速を計測。次回は2月28日のプレシーズンマッチ・オリックス戦(安芸)で5回前後を投げる予定だ。シーズンは開幕3戦目の3月29日中日戦でスタートすることが濃厚。開幕までのレールは曲がりくねることなく、きれいに真っすぐ敷かれている。【佐井陽介】

<藤浪の過去2年のオープン戦初登板>

 ◆13年3月9日=日本ハム戦(甲子園) プロで初めて本拠地のマウンドに。先発で4回5安打1失点。1回先頭打者西川の3球目に151キロ。3回1死満塁の危機も、アブレイユを遊ゴロ併殺に取るなど落ち着いたマウンドさばきだった。

 ◆14年3月8日=日本ハム戦(甲子園) この年唯一のオープン戦登板は、ライバル大谷と先発対決。5回9安打5失点と散々。左打者に8安打され、3回までに3盗塁を許すなど課題が浮かび上がった。

 [2015年2月22日11時9分 紙面から]









日刊スポーツ購読申し込み 日刊スポーツ映画大賞