三塁はオレ!! 阪神今成亮太内野手(27)がオープン戦の中日戦で三塁のレギュラー奪取に向けて猛アピールだ。左方向に鮮やかなライナーで2本、はじき返せば、3本目は忠実にセンターへ。巧みなバットコントロールで猛打賞の大暴れだ。今季は新井と三塁を競う立場だが、実戦でもっとも守っているのが今成だ。コツコツと結果を積み上げ、定位置を狙う。
米兵ファミリーも驚きのヒットパレードだった。日曜日の昼下がり、米軍基地はオフタイムで、野球好きの米国人も北谷球場に足を運ぶ。本場仕込みのファンをうならせる躍動ぶりを示したのが今成だ。鮮やかなライナーを何度も描いた。
まずは2回、先頭で左腕八木の外角直球を逆らわずに振り切る。白球は瞬く間に左前ではずんだ。昨季、好調時に、このコースへの安打を量産。周囲には「流し打ち」に映る。だが、今成本人にとっては逆方向に強く“引っ張る”意識だ。4回も2番手山内の変化球を的確にさばく。ライナーでまたも左に運び、打撃の充実ぶりを示していた。
今成 しっかり強く振れて、自分の形で振れているから、強い打球がいく。結果は大事ですが、結果にこだわらずに、自分のスイングをしようと思います。そうすれば、結果につながっていくと思います。
5回はカットボール系に両腕を畳みながら対応。中前にはじき返して好機を広げ、3点奪取につなげた。猛打賞をマークし、これで実戦6試合連続安打。関川打撃コーチも「今成はいい感じ。打ち方が素晴らしいね。(球の)見送り方もいい」と評価する。自分の間合いで、投手と勝負できている証拠だろう。
今季は三塁レギュラーという発奮材料がある。キャンプインから競っていた陽川は負傷離脱。腰痛のため2軍調整していた新井が2月中旬に沖縄合流したが、1軍戦で1度も三塁先発していない。上本と二塁を争う西岡の三塁起用案も浮上するが、現時点でもっとも三塁のレギュラーに近い存在は今成だろう。和田監督も「あとはシーズン中、疲れがたまった時の工夫ができるようになってくるとね。悪い時期をいかに短くできるかが今成の課題だと思う」と要求は高い。
昨季の反省がある。9月に右脇腹を負傷。自己最多115試合に出場したが、シーズンをフルに1軍で戦ったことがない。タフさもレギュラーを張る条件だろう。今成は言う。「まだまだです。頑張ります」。今季は捕手から内野手に登録を変更。腹はくくった。虎の元気印は三塁定位置を目指し、一直線に突っ走る。【酒井俊作】




