オリックスがカード初戦の連敗を7で止めた。狭い北九州市民球場らしい点の取り合い。主役となったのは、売り出し中のドラフト7位ルーキー西野真弘内野手(24)だった。2点ビハインドの3回、初対戦のソフトバンク大隣から反撃の右越え2号ソロで盛り上げた。「いくと思わなかった。体がうまく止まった」。緩いカーブに我慢して鋭く回転させた。
2打席目以降も安打を重ねた。4安打4得点ともにプロ初。2盗塁もスパイスとして効いた。対左投手はこれで19打数10安打の打率5割2分6厘。「得意ではないけど、苦手意識を持たないようにしている」。T-岡田が外れた打線でスタメン起用に応えた。
昨年から4連敗していた大隣に対戦2年ぶり黒星をつけた。15安打8得点で打ち勝った。初の球場で奮闘した西野は「チームの相性が良くないと知っていたが、ここで変えられたらいいなと思っていた。思い出の球場になりそうですね」。今まで味わってきた屈辱を、新戦力がぬぐい去った。
元監督の故仰木彬氏(享年70)の夫人が球場に訪れていた。森脇監督は「試合前に激励していただいた。仰木さんの力が後押ししてくれた。西野は大隣に対して相性がいい人が少ない中でよく打った。カード初戦を取れたのは勢いが出る」と満足そうに振り返った。借金は再び10まで減らした。苦手撃破で、最下位から反撃のきっかけになりうる逆転勝ちだ。【大池和幸】



