日本一で成人になる。楽天安楽智大投手が4日、秋季キャンプが行われている岡山・倉敷市内で19歳の誕生日を迎えた。球団スタッフらから祝福を受け、20歳となる来年には日本一に貢献したいと目標を掲げた。10代最後の1年は本格的なフォーム矯正などで力を蓄えると意気込み、3日連続でブルペン入り。88球を投げ、汗を流した。
誕生日という特別な日にも、楽天安楽はいつもと変わらなかった。ブルペンに入ると顔を真っ赤にしながら、強く腕を振る。時折、与田投手コーチと話をしながら、体重移動を確認。ボールに力がこめられているか、じっと手を見つめた。キャンプ初日から3日続けての投げ込みで球数は合計341球に到達。「今日のブルペンは良かった。キャンプで何かつかみたいんです」。夢中だった。
10代最後の1年へ、強い決意がある。「来年は20歳になる。チームの日本一に貢献して、ハタチを迎えたいです」と言った。ルーキーイヤーの今年は最終盤に1軍昇格し、1勝を挙げた。球団初の高卒新人初登板初勝利という快挙だったが、自らに足りないものも見えた登板だった。「コントロールも球威もまだまだです」と1軍のレベルには達していないと痛感。成長しなければ生き残っていけないと危機感がある。
自分を変える秋にする。初日に与田投手コーチからは「お前のスピードボールを取り戻してやる」と声をかけられ、フォームの再構築を目指す。投球時、軸足に体重を乗せた後に力が抜けると指摘された。最速157キロを記録した直球に戻すには、新たな投げ方を試す必要がある。「僕は投げてつかんでいくタイプ。肩に染みこませて、オフに入りたい」。3日で300球を超えた投げ込みは決意の表れだった。
誕生日ケーキを頬張り、「(嫌いな)野菜もしっかり食べます」と笑った。かわいい一面をのぞかせながら、明確な決意で日本一への夢を描く。【島根純】



