かつてのドラ1が新天地でゼロからスタートを切る。ソフトバンクから金銭トレードで中日に移籍した大場翔太投手(30)が4日、ナゴヤ球場で入団会見を行った。07年大学生・社会人ドラフト1巡目で6球団競合の末、ソフトバンクに入団。今季1軍登板ゼロだった右腕は、与えられたポジションで全力を尽くす決意をみせた。
再スタートは真っさらな状態だ。大場は緊張した面持ちで会見場に現れた。「中日ドラゴンズにチャンスをいただいてうれしく思います。どういうところで使ってもらえるのか、戦力となれるのか。整理してやっていきたい」。新天地でチームに貢献する決意を言葉にした。
大場は今季、プロ8年目にして初めて1軍登板なしに終わった。だが、2軍や3軍では救援登板を経験してきた。11年には1軍でも23試合登板のうち、15試合が救援でのもの。「もちろん先発をやりたいですけど、今年1年間は中継ぎだったので。毎日投げる(ことが可能な)強みであったり、肩を作れること。連投できる。イニングを稼げるということをどう判断していただけるか」。救援経験があることに加え、中日先発陣は2桁勝利を挙げた大野、若松以外は横一線の状態でもある。どちらの役割を与えられようが、全力で応えるつもりだ。
会見後、室内練習場で谷繁監督と握手をがっちりと交わした。指揮官が起用法について「あとは見てみないと。大場が投げているところを久しく見ていない。とにかく動いているところを見たい」と話すなど、ポジションは現時点では決定していないもようだ。
ただ、ポテンシャルの高さは誰もが認めるところ。東洋大で東都大学リーグ通算33勝など数々の記録を残した。07年ドラフトでは6球団競合。プロ8年で15勝だが、1年目の08年には16三振を奪い完封勝利を飾ったこともある。今日5日から秋季キャンプに参加。「名古屋にいるファンの方もそうでない方にもいい投球が見せられるようにやっていきたい」。新たな戦いの場で、はい上がってみせる。【宮崎えり子】
◆大場翔太(おおば・しょうた)1985年(昭60)6月27日、東京都生まれ。八千代松陰-東洋大から07年大学・社会人ドラフトで6球団競合の末にソフトバンク入り。通算85試合に登板し15勝21敗、防御率4・39。182センチ、89キロ。右投げ右打ち。



