パ・リーグ投手3冠を達成した日本ハム大谷翔平投手(21)が、年俸2億円の大台に到達した。4日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、倍増の2億円でサインした。高卒4年目での2億円到達はダルビッシュと並び球界最速。来季は存在だけで相手を意気消沈させる「エース」へと成長することを目標に、チームを日本一へ導くことを誓った。(金額は推定)
名実ともに球界の顔になった。大谷の年俸が、来季の高卒4年目で2億円に到達した。ダルビッシュと並ぶ、スピード記録だ。「お金がすべてじゃないけど、(プロ野球の)1つの魅力だと思う。その金額に恥じないプレーをしたいです」。打撃成績は落としたが、開幕投手を務め、「3冠」を獲得した投手成績が評価された。
素顔は、21歳の青年だ。15勝を挙げ、防御率は2・24。成績を下げたとはいえ、バットでも5本のアーチをかけ、サヨナラ安打も放った。一気の年俸倍増だが、「それだけの価値がある人物かどうか、自問自答しながら日々練習に取り組めばプラスになっていくと思います」と、舞い上がることはない。「好きなときにおいしいもの食べて、寮があって、寝て、(今でも)十分ぜいたくしてますよ」。野球に携わっていることが、何よりの幸せだ。
だが、その幸福度を満たすために、どうしても足りないものがある。「優勝するためにやっていきたい。(昨季)3位、(今季)2位ときて…、なんとか達成したい」。気持ちは、来季へ向いている。
年俸のペースが並んだとはいえ、ダルビッシュは3年目にリーグ連覇の原動力となった。目標に挙げるヤンキース田中も、24勝無敗という圧倒的な成績で、チームを日本一へと導いた。「(自分は)大事な試合で勝ち切れていない。(相手に)これは無理だなと思わせる雰囲気をつくれるようになりたい。おのずと成績は残ってくると思う」。最速162キロの速球も「もっと伸ばしたい」と力を込めた。
今オフも2軍施設の千葉・鎌ケ谷での自主トレを中心に、体づくりを進めていく。「今まで取り組んできたことは間違っていないと思っている」。高額な年俸を手にしても、向上心は衰えない。【本間翼】
▼大谷が来季2億円で契約更改。入団4年目、22歳での2億円到達は、ダルビッシュ(日本ハム)と並んで2人目となる、史上最速タイ、最年少タイ。大谷の昇給額は1億円。高卒4年目までに1億円以上の昇給を果たした選手は、ダルビッシュ(4年目に1億2800万円増)田中(楽天=4年目に1億500万円増)に次いで3人目。



