セ界制覇弾だ! 阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が、17号ソロを放った。2点ビハインドの6回2死走者なし。フルカウントから巨人戸郷の甘く入ったスライダーを捉え、右中間へ3試合ぶりの1発。ほぼ無風の中、甲子園の弾道測定器「トラックマン」で打球速度170キロ、飛距離132メートルを記録した。

「点が欲しい展開で1本打つことができて良かったです。ここからしっかり逆転できるように頑張ります」とコメントした。

セ・リーグでは巨人戦だけノーアーチだったが、今季11試合目の「伝統の一戦」でようやく出た。阪神新人のセ・リーグ全球団制覇弾は、現行の6球団となった1953年以降では、16年高山以来5人目となった。

左打ちの新人で17本塁打は、16本塁打の55年榎本喜八(毎日)84年小早川毅彦(広島)99年福留孝介(中日)を抜き歴代3位となった。なお、左打ちの新人の最多は46年大下弘(セネタース)の20本で、2位は98年高橋由伸(巨人)の19本。新人全体の最多となると、59年桑田武(大洋)86年清原和博(西武)の31本となっている。

阪神の新人本塁打記録は69年田淵幸一の22本。あと5本に迫り射程圏内に入ってきた。

またもエンゼルス大谷との「アベック弾」にもなった。大谷は18日(日本時間19日)のタイガース戦で20号2ラン&21号ソロの2発。時差の関係もあって2人が「同日」に本塁打を放つのは今季6度目。海をまたいで再び大型スラッガーのシンクロが発動した。

前日18日には今季19度目のマルチ安打で7得点に貢献。18日時点で巨人戦は39打数12安打、打率3割8厘と相性は悪くなかった。巨人戦カード前には「一番欲しいのがホームランですし、それを打てるように自分のスイングで振っていきたい」と意欲を燃やし、有言実行の一撃となった。【中野椋】

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