先発再転向を目指すソフトバンク石川柊太投手(29)が、4回2/3 4安打7三振1失点(自責0)と好投した。エキシビションマッチの巨人戦で、1軍では約1カ月ぶりの先発。奪った三振は全て武器のパワーカーブで「自分の持ち味のカーブでカウントが取れたし、ストレートも自信をもって投げることができたと思います」と手応えを語った。

今季は開幕投手を任され、防御率3・29ながら3勝8敗。勝ち星が伸びないこともあり、7月上旬に中継ぎへ配置転換された。ただ、現在東京五輪に参加している千賀とマルティネスは後半戦に調整が間に合うか微妙な状況。試合前に工藤監督は「五輪のピッチャーがそろえば、中継ぎで投げている方が生かせるのかなと考えている。その辺は(様子を)見ながら。今日投げてもらって(石川の先発再転向も)状況として考えなければいけない」と話していた。

右腕は「前半戦はマウンド上で自分との戦いになってしまっていたけど、今日はバッターとしっかり勝負できたと思います。前回登板した2軍戦も含めて、いい状態が続いているのは自信になるし、もっともっと続けていきたい。課題はまだありますが、1つ1つクリアしていきたい」と力を込めた。先発ローテーション復帰を目指し、石川が黙々と腕を振っている。【只松憲】