高卒ルーキーの巨人中山礼都内野手(19)が、1軍“初先発初安打”を決めた。「8番遊撃」でスタメン出場。2回2死二塁、ソフトバンク石川の初球148キロに迷わずバットを出した。

打球は三遊間の深い部分に転がり、遊撃内野安打に。7月31日オリックス戦から1軍に同行し、5打席目で初めてともした「Hランプ」に「まず、うれしかったですね。1軍の舞台でヒット打ちたいと思っていたので、まずは打ててホッとしています。変な力みもなく、いつも通り試合に臨めたので舞い上がることなく、いけました」と喜んだ。

1軍での5試合で、特長は示した。打撃では物おじせずにファーストストライクから仕留めにいく積極性を発揮。守備も無失策とそつなくこなした。原監督は「いい経験はできていると思いますね」と目を細めた。

8日からの日本ハム2連戦(函館)はワクチン接種もあり、八百板、菊田、喜多、山下とともに同行しない。ウィーラも打ち込みのため残留。代わりに広岡、石川、ウレーニャ、立岡が合流する予定。中山の今回の1軍生活は5試合で終わったが「課題もいろいろある中で、後半戦に向かってやるべきことが明確になった期間だった。この期間は自分にとってプラスの期間になった。エラーもなく守備機会こなせたので、そこはよかった。バッティングはまだまだ課題がたくさんなので、そこはつぶしていけたらと思います」と、はつらつと語った。まだ19歳の、プロ1年生。この5試合で得た「収穫」と「課題」は、将来の1軍定着に向けた希望の種になる。