阪神は頼みの「無失点男」が打たれ、3連敗で4位広島に1ゲーム差まで迫られた。

同点で迎えた延長10回表2死一、二塁、ヤクルト8番長岡の遊撃へのゴロが難しいバウンドとなり、遊撃手中野が後逸して二塁手植田も止められず(記録は安打)。二塁走者のホーム生還を許し、1点を勝ち越された。

直後の10回裏2死一、三塁、代打原口文仁内野手(30)の左前適時打で同点に。それでも同点の11回表1死満塁、16戦連続無失点だった浜地真澄投手(24)が途中出場の塩見に中前2点打を浴びた。

先発の青柳晃洋投手(28)は苦しんだ。0-0で迎えた4回表1死一、三塁、4番村上に3ボールから一、二塁間を破られ、先制点を許した。味方打線が逆転して2点リードをもらった5回表には、1番山崎の右越え2点三塁打、2番中村の中犠飛で再逆転された。

さらに6回表は先頭の4番村上に特大の52号中越えソロを献上。6回を7奪三振7安打1四球で今季ワースト5失点。8月2日の巨人戦以来、約1カ月ぶりの白星となる13勝を逃した。

一方の打線は貧打解消を目指し、スタメンオーダーをテコ入れ。大山悠輔内野手(27)を5月6日の中日戦以来、4カ月ぶりに4番起用。佐藤輝明内野手(23)は8月17日ヤクルト戦以来の6番に下げ、試合前時点で今季2戦2敗だった左腕石川を相手に粘った。

1点を追う4回裏に6番佐藤輝の右前適時打で同点。石川から今季15イニング目で初得点を決めると、7番糸原健斗内野手(29)の一ゴロが適時失策を誘って勝ち越し。さらに8番坂本誠志郎捕手(28)がスクイズを成功させた。

2点を追う6回裏には1死から6番佐藤輝が中堅フェンス直撃の三塁打を放ち、内野ゴロの間にホーム生還。1点を追う7回裏は5番ジェフリー・マルテ内野手(31)がラッキーな右前適時打を放ち、試合を振り出しに戻した。

救援陣は1点ビハインドの7回表、岩崎優投手(31)が2死満塁で4番村上を二ゴロに。同点の9回表はカイル・ケラー投手(29)が1死三塁のピンチを無失点でしのいだ。

だが、延長10回表は岩貞祐太投手(31)が不運な形で失点。11回表は浜地が17戦ぶりの失点を喫し、試合を決められた。

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