プロ野球選手会は1日、日本野球機構(NPB)との事務折衝を行った。

議題は主に4つ。

(1)育成契約の問題

森忠仁事務局長は「当初の育成選手という扱いと変わってきているんじゃないか、というところから、もう1回、話していきましょう」と説明した。支配下選手が故障などで育成として再契約されるケースが増えており、当初の制度目的と違ってきていることを指摘。また、育成選手が3年で再契約になる場合、いったん自由契約になるが、その際、他球団は獲得に動きづらい点も指摘した。「もっと活性化される工夫を考えましょうと。球団が(再契約を)言ってくれるのは、選手もありがたい。ただ、一応、自由契約。(他球団が)取りたいのに取りづらいという話がある」。

(2)FA問題

選手会から権利取得に必要な登録日数について、投手と野手の“不公平”を指摘した。森事務局長は「投手は(先発が)投げ抹消すると、日数が稼げず不公平じゃないかと。1先発したら何日足されるとか」。今後、要望書を出す予定だ。

(3)現役ドラフトの振り返り

森事務局長によると、選手からは好評だったという。ただ、12月9日の開催について「もう少し早い方がいい」という意見も出た。

(4)ファーム新球団の進捗(しんちょく)

NPBから説明があった。森事務局長は「まだ、いろいろと規定を決めているようです」。