ソフトバンク甲斐拓也捕手(31)が13日、国内フリーエージェント(FA権)の資格取得条件を満たした。甲斐は昨オフの契約更改で球団から複数年契約の打診を受けたが、単年契約を結んでいる。

球団を通じて「まず育成選手として入団した自分が、FA権を取得するまできたのは、家族と沢山の関係者を含め、多くの方々の支えがあったからだと思います。育成からの積み重ね、支配下登録、そして1軍で起用していただいた球団と歴代の首脳陣の方々には感謝の気持ちであふれています。1軍の舞台でプレーしてきた証であるFA権を取得できたことは、プロ野球選手として大変うれしく思います。今は小久保監督を胴上げすることしか考えていません。そのために1日1日精進し、福岡ソフトバンクホークスの力になれるようにしていきたいです」とコメントした。

甲斐は大分・楊志館から10年育成ドラフト6位でホークスに入団。同期入団にはドラフト2位の柳田、育成4位の千賀(米メッツ)、育成5位の牧原大などがいる。13年オフに支配下契約され、18年の広島との日本シリーズでは6度の盗塁をすべて阻止し、打点0でMVPを獲得。侍ジャパンの経験も豊富で、日本を代表する捕手に成長した。

17年、20年、22年にはベストナイン、17年~22年には捕手として6年連続でゴールデングラブ賞を受賞した。この日の試合前時点での通算成績は、915試合出場、打率2割1分8厘、57本塁打、249打点。