DeNA石田裕太郎投手(24)が、120球の1安打完封で5月24日以来、今季4勝目を挙げた。7回まで、出した走者は3四球だけだった。8回、先頭のボスラーに105球目の148キロの内角直球を中前に運ばれた。「(ノーノーを)めっちゃ狙ってました」。だが、ここで崩れることなかった。代打高橋周を三振、代打福永を遊ゴロ併殺打に仕留めた。無失点で切り抜けた。「ああ打たれちゃったなと思ったけど、まあいいやと。普通に0点で切り抜けたし」と切り替えていた。

ここまでリーグワーストの8敗を喫するなど、自身3連敗中だった。七夕の夜に中8日で先発すると、目覚ましい快投を見せた。最速150キロと直球が走り、得意とするシンカーが低めに鋭く落ちる。逆側に曲がるスライダーも効いた。

七夕の夜に、願いをかなえるべく、腕を振った。横浜市出身で、子供の頃からのベイスターズファン。「あの暗いハマスタ、夜のハマスタの中で投げられるのは本当にちっちゃい頃からの夢でしたし、一番楽しく投げられるので、最後までというか、長くいれるようにやっていきたい」と意気込んでいた。

この日は子供に向けた「野球未来創造シリーズ」で、小学生が場内アナウンスを行うなど、昔の石田裕のようなファンが、多数駆けつけていた。

願いをかなえてもらっていた。中大の先輩、牧秀悟内野手が3回に左翼ポール直撃の先制ソロ。「先発の裕太郎が僕に打ってほしいとずっと言っていたので、とにかく打つことができてうれしい」と明かしていた。牧は桑田武、村田修一以来球団史上3人目となる、デビュー年から6年連続の2桁本塁打となった。5回表には、一、二塁間の打球にダイビング捕球で、石田裕をもりたてた。

これでチームは、4月17~24日の6連勝以来、今季2度目の4連勝。七夕の勝利は19年の東京ドーム以来だが、横浜では16年以来10年ぶり。久々にベイ“スターズ”が、ハマっ子の願いをかなえた。

▼石田裕が1安打完封勝ち。石田裕は昨年の5月22日中日戦でも1安打完封をマークしており、これで2年連続。2年連続で1安打完封は13、14年金子(オリックス)以来で、DeNAでは横浜時代の98、99年川村に次ぎ2人目。石田裕は2年とも中日戦で記録したが、同一カードで2年連続の1安打完封は83、84年近鉄戦の仁科(ロッテ)以来42年ぶりで、セ・リーグでは65、66年サンケイ戦の小川(中日)に次ぎ2人目。

◆中日ボスラー(8回にチーム初安打となる中前打)「(DeNA石田裕は)本当に素晴らしい投手だと思う。コースの投げ分けもしっかりしていた」

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