巨人が大逆転劇で同率首位で迎えた「伝統の一戦」初戦を制した。橋上秀樹監督代行(60)は「いろんな野球の醍醐味(だいごみ)が本当に凝縮したような日でした。みんな役割をしっかり果たしてくれた」とたたえた。
流れは突然、暗転した。5回まで無安打投球を続けていた戸郷翔征投手(26)が予期せぬ事態に見舞われた。1点リードの5回2死で迎えた打席で三ゴロを放つと、一塁へ全力疾走。ベースを駆け抜けた際に左太もも裏を痛め、ベンチに下がった。
6回から2番手船迫大雅投手(29)への投手交代も、高寺にチーム初安打となる中前打を浴びると、続く中野に四球で1死一、二塁に。2死として高梨雄平投手(33)を投入。4番佐藤を迎えたが、左中間への2点適時二塁打を許して逆転された。
7回にも1点を追加された7回裏だった。坂本勇人内野手(37)の一振りが試合をひっくり返した。2死満塁で代打で登場し、阪神高橋の初球を左中間へ。逆転の3点適時二塁打に、指揮官は「いろんな意味での柱の選手が大きな仕事をしてくれました。チームにとって非常に大きな励み、勢いをつけられるようになるかもしれない」と予感を嗅ぎ取った。
8回には大勢投手(27)が登板。無死一、二塁から森下、佐藤、大山を抑えて、力強く拳を握った。阪神との直接対決で5勝7敗とし、3連戦残り2戦で五分に持ち込む勢いを得た。大きな1勝になった。
◆巨人大勢(自身6試合ぶりにリードした8回を無失点で終え)「3試合連続失点して持ち場も変わった。チームには痛い投球でしたけど、その結果は返ってこないし、心境や考え方は明らかにプラスに変わったなと思います」



