燕党と同時に、ヤクルト奥川恭伸投手(25)は安堵(あんど)の表情を浮かべた。1-0とリードして迎えた9回2死二塁での巨人松本の打席。打球は星稜(石川)高の後輩内山のもとへ。二ゴロでゲームセット。右腕は白い歯を見せた。

「終わったな、とホッとした気持ちが一番でした」

初回から3者凡退に抑える立ち上がり。2回以降も安打や四球で走者を出すも、古賀の2度の盗塁阻止もあり8回までは二塁も踏ませなかった。9回は先頭丸に四球を与え、最初で最後のピンチを迎えたが無失点。「力みなく(マウンドに)上がることをイメージしていた。ある程度その通りできた」。2安打2四球で今季2度目の完封勝利を挙げた。

同学年の一振りが試合を決めた。0-0での7回2死。長岡秀樹内野手(24)が左翼ポール際へ決勝弾となる先制ソロを放った。「ヤス(奥川)がいい投球をしていたのでなんとか援護できて良かった」。右腕も「(長岡)秀樹がホームラン打ってくれたので何とか1点守り切ろうという気持ちだった」と振り返った。

チームの連敗は「7」でストップ。今季初のBクラス転落をまぬがれた。池山監督からは「ありがとう」とねぎらいの言葉。「本当にうれしいし、チームみんなに助けられたので、こちらこそ『ありがとうございます』です」。一丸となって後半戦初勝利。再び勢いをつけたい。【塚本光】

▽ヤクルト池山監督(奥川は)「すごく頼もしい投球だった。よく腕が振れていて、フォークとスライダーとが非常に良かった。リズムがすごく良かった。(一丸での勝利に)連敗はしたけど、今度は連勝が続くようにいい準備をしたい。

▽ヤクルト内山(8回に2連続で好守備を見せ、星稜時代も1学年上のチームメートだった奥川の完封に貢献)「勝ちにつながるいいプレーができて良かった。『ありがとう』と言われた」

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