阪神石井大智投手(28)が左アキレス腱(けん)断裂から再起した。2-3の8回に今季初登板。快速球でDeNA打線を押して無失点に抑えた。昨年マークした日本記録の50試合連続無失点を1年ぶりに51に更新した。

「まずはマウンドに上がれて、ケガなく帰ってこられたのが一番。すごい歓声をいただいて、本当に力になりました。1点差で牧選手からなので石橋を壊れるくらいたたいたんですけど。1軍で投げられるのがすごく幸せなことなので」

先頭の牧に四球を与え、1死からエンカーナシオンに中前打を許した。そこから宮崎をスライダーで見逃し三振。蝦名を直球で中飛に。28球のうち直球が18球ですべて150キロ超。精度も相変わらずだった。

2月、WBC合宿直前の悲劇だった。どん底からのリハビリ生活で心に決めた。「野球をやめる時はいずれ来る。もっと言えば死ぬ時に少しでも自分を褒めてあげられる何かを持ちたい。人間は後悔する生き物だけど、そうして野球人生を終えたいなって。でも、どれだけやっても『もっとできたな』って思うはずで。それを何とか少なくと…」。何が正解か分からなくても必死に突き進んだ。苦しい思いが多かったが「6~7カ月くらいなので。それ以上リハビリしてる選手もいますし。でも(今日は)すごく、楽しかったですね」と、ホッとしたように目を細めた。連覇へ不可欠なピースが埋まった。【柏原誠】

▽阪神坂本(8回に2番手で登板した石井について)「難しい打順、難しい状況の中で丁寧に時間をかけて抑える感覚は失われていなかった。頼りになる投手が一人増えたと思う。いい球が来ていたと思う」

【動画】阪神石井大智が復活の今季初登板 レギュラーシーズン無失点記録は継続