18・44メートルとひたすら向き合っている西武岩城颯空投手(23)に、豊田清1軍投手チーフコーチ(55)が「颯空、あと5球くらいにしとけ」と声を掛けた。
ストライク締めができなかったこともあり、結果的に94球のブルペンになった。2日、南郷キャンプ第1クール最終日の熱投に、ルーキーイヤーを終えた左腕は「94球? 初です。ライオンズ入って初っす。これまでは投げても50球くらいでした。今日も70球のイメージで投げてて、ちょっと没頭しちゃって、気付いたら94まで行ってました!」と声を張った。
なぜ、この時期にこんなにも。「シーズン中に身体がしんどくなってくることを見越して、少しでもラクになれるようにとか思いながら」。周囲の意見やデータも取り入れながら、プロ2年目へ向かう岩城颯空像を作り上げている。
開幕早々に守護神を任され、18セーブを挙げた。「でも、そのあとは落ち続けましたね。うまくできないことばかりで。自分の球が投げられなくて、投げる作業みたいになっちゃった日もあります」と反省が次々に口をつく。そこを払拭(ふっしょく)するための秋。10月のフェニックスリーグも含め、南郷で鍛え続ける。「バケモンきついっす!」と声を張る。まだまだ元気だ。【金子真仁】



