新日本プロレスのIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(30)が、4日の福岡大会で歴代最多となる12度目の防衛に成功した。初代王者アントニオ猪木が88年に4度、89年には藤波辰爾が7度、95年に橋本真也が9度、03年に永田裕志が10度、そして12年に棚橋弘至が11度まで伸ばした防衛記録を「レインメーカー」が超えた。ケニー・オメガ(34)とのV13戦は6月9日の大阪城ホール大会。この間に王座返上しない限り、保持期間は720日に伸びる。こちらも史上最長記録を更新中だ。

IWGPヘビー級選手権12度目の防衛に成功したオカダ・カズチカ(2018年5月4日撮影)
IWGPヘビー級選手権12度目の防衛に成功したオカダ・カズチカ(2018年5月4日撮影)

 今、米国ではWWEヘビー級王座と並ぶ2大王座の1つ、ユニバーサル王座を保持する王者ブロック・レスナー(40)のベルト保持期間が話題になっている。昨年4月2日のレッスルマニア33大会での同王座奪取後、米国時間5月7日で区切りの400日となる。米メディアはCMパンクが持つ434日を超えることは確実だろうと報じる。6月17日のPPV大会では、ユニバーサル王座の防衛戦が組まれるとみられており、レスナーは441日まで保持期間を伸ばすことになるだろう。

ブロック・レスナー
ブロック・レスナー

 WWEではハウスショー(動画中継なしの興行)でもWWEヘビー級王座、ユニバーサル王座の防衛戦がマッチメークされる。頻繁にビッグタイトルが組まれるため、日本のように防衛回数よりも王座保持期間が注目される「文化」がある。WWE前身のWWWFまでさかのぼれば、最高峰ヘビー級王座の最多保持期間は先月他界したブルーノ・サンマルチノの2803日が歴代1位。先月、藤波辰爾による招へいで来日したボブ・バックランドの2135日が2位。3位にはハルク・ホーガンの持つ1474日が続く。前身団体を含めればCMパンクの434日は歴代6位ではあるものの、02年5月にWWEとなって以降では歴代1位。レスナーの「新記録」更新が注目を集めている。

 興行形態、マッチメーク方式、ベルトそのものの違いはあるが、CMパンクやレスナーの保持記録よりも長いオカダの720日は誇っていい記録だ。弊社の新日本プロレス担当阿部健吾記者が「金字塔」と表現したオカダのV12記録。米国で重視される王座保持期間という側面からも胸を張って「金字塔」と表現していいはずだ。

IWGPヘビー級選手権試合ケニー・オメガ(左)をレインメーカーで仕留めるオカダ・カズチカ(2017年1月4日撮影)
IWGPヘビー級選手権試合ケニー・オメガ(左)をレインメーカーで仕留めるオカダ・カズチカ(2017年1月4日撮影)

 オカダの記録はどこまで伸びるのか。まずは、オメガとの約1年ぶりとなるIWGP対決を楽しみに待ちたい。【藤中栄二】