角界随一の人気を誇り、東十両6枚目に陥落した遠藤(25=追手風)が10日、春場所(13日初日、エディオンアリーナ大阪)への出場を表明した。初場所では「右足首捻挫」で途中休場していたが、快方に向かった様子。1年前に大けがを負った左膝も「まだ万全ではない」とは言うが、関取衆との稽古も再開し、調整は順調のようだ。
初めて関取衆と稽古した8日、遠藤の下半身には親指にしかテーピングが施されていなかった。かねてテーピングしないことにこだわってはいるが、不安を抱える患部を守るためには必要なこと。体重の重い力士たちはなおさらだ。
関脇復帰した豊ノ島(32=時津風)は、優勝争いを演じた初場所で左膝を負傷。大阪入り後はテーピングで患部を固め、装具も新調した。「動きが制限されるから、できれば着けたくない。でも着けることで不安が少しでもなくなるなら、そっちのほうがいい。完全に治ってから外せばいいので」。心技体のうち、特に重要なのは「心」の部分。精神面への作用もあるようだ。
9日に29歳の誕生日を迎えた小結栃煌山(春日野)も、左膝から下にかけて、痛々しいテーピングの後があるが「何も痛くないんですけどね」と笑う。足首を痛めたときに予防で巻いたのがきっかけだという。「痛くないけど、巻くと動きも良いんです」。力士にもさまざまな事情があるようだ。【桑原亮】

