国技館内には売店がある。基本的に東西で対称的な位置にあり、商品にも大きな変わりはない。東で事足りれば、西に行く必要はなかった-。これまでは。
今場所から、売店の上の壁が変わった。相撲漫画家の琴剣氏が描いた「82の決まり手」と「5つの勝負結果」の絵が飾られた。全87枚の絵を見るには、館内を1周しないといけない。国技館サービスの永井賢二営業推進部長は「何か、館内を楽しめるアトラクションのようなものをと思っていたんです」と明かした。
当初は売店のシャッターに相撲絵を描く案もあったが、それでは観客は見られない。そこで、空いている空間を利用した。決まり手などの技をローマ字でも表記し、外国人にも優しい。永井部長は「決まり手のアナウンスを聞いて、どういうものだろうと探してもらえたら」と楽しみにした。
国技館の2階の東西にも新たに、カウンターですしが食べられる「すし処」と、肉に特化した「にく処」の食事店を新設した。「案内所も多い1階は決まり手で。比較的、フリー客が多い2階は食で、館内を楽しんでいただきたい」。国技館内の楽しみ方がまた、増えた。【今村健人】

