村田諒太(31=帝拳)は感慨に浸るように喜びを語った。

 -試合を振り返って

 村田 エンダムが諦めてギブアップに持ち込めるかなと思って攻めた。3、4回ぐらいから感じていた。(前回足りなかった)手数も自然と出た。

 -再戦の難しさは

 村田 右を打つタイミングを相手が分かっていて、やりにくかった。ブロックは通用したので倒されることはない、自分の強みが生きると思った。負けるわけがないという気持ちだった。

 -ベルトの感触は

 村田 重い。自分にのしかかる重み。ここから勝ち続ける責任が生まれる。

 -金メダルとベルトを比べて

 村田 金メダルの時は訳が分からず新鮮で、夢見心地だった。ベルトは現実を感じる。今の方がこれからの大変さを痛感している。

 -今後はさらなる強敵との対戦を目指す

 村田 ベルトを取ったからにはそれしかない。勝ち続けて証明しないといけない。一歩ずつ進むしかない。

 -ベルトを誰に見せたいか

 村田 息子に見せてあげたい。前回できなかったので。