メインのライト級5分5回で、同級8位ダスティン・ポワリエ(28=米国)が元王者を撃破した。同級13位アンソニー・ペティス(30=米国)と対戦し、3回2分8秒、TKO勝ちをおさめた。

 1回から激しい打撃戦を繰り広げ、強烈なカウンターの打ち合いが続いた。2回にはポワリエがテークダウンからマウントポジションを奪い、パウンドを見舞った後に背後にまわってチョークも狙いにいった。ペティスの反撃を受けながら一進一退の攻防を続けてペティスの流血も誘った。3回。馬乗り状態から関節技を狙うと、腹部を痛めたペティスからタップが入り、そのままTKO勝ち。「最高だよ。みんな、俺のことを指さしてデカい試合で失敗するとか言ってきたけど、これで2人の王者に連勝だ」と力強く宣言した。

 名門のアメリカン・トップ・チームで5年間、練習を積んできた自負もある。「レスリングだってお手のもの。やらなきゃいけないことがたくさんあったのも分かっていたから、とにかくがんばってきた。ちょっと変な感じだ。肩固めから裸絞めを狙っていこうと思っていた。相手が痛めたみたいで、パワーが失われていったんだ。試合をしていると相手が折れた瞬間を感じる。これをたくさんの相手にやってきた」と自信をのぞかせた。