男子バンタム級トーナメントで、堀口恭司(27)が世界の頂点に立った。決勝で石渡伸太郎(32)との日本人対決をTKOで制した。UFCでフライ級王座に最接近した堀口が、RIZINでついにタイトルを手に入れた。女子スーパーアトム級は、浅倉カンナ(20)が優勝。キックボクシングのワンデートーナメントは、那須川天心(19)が優勝した。

 パンチで、動きで、総合力で圧倒した。堀口のねらい澄ました右カウンターが、石渡を撃沈した。29日の2回戦、この日の準決勝と3試合すべてに完勝して、ついに頂点に上り詰めた。UFCでは届かなかったベルトを、RIZINでつかんだ。「やっと世界のベルトが取れたが、まだまだこれからがスタート。RIZINをもっともっと盛り上げていきたい」と堀口は話した。世界7カ国、14人で行われた初のトーナメント。実力者そろいの戦いを制しても、堀口の目は未来に向いていた。

 17年2月に7勝1敗と活躍していたUFCからRIZINに移籍。タイトルに一番近い日本人といわれながら、なかなか試合のチャンスが与えられないのが原因だった。2年前に発足したRIZINの可能性を信じ、日本に戻ってきた。「日本の格闘技を、RIZINを盛り上げるため」。だからこそ、初のトーナメントで負けるわけにはいかなかった。

 「オレのためのトーナメント」という言葉で自分にプレッシャーをかけながら、しっかり答えを出した。くしくも軽量級で日本をリードした五味隆典が帰ってきた舞台で、堀口は新時代のスターに名乗りを上げた。【桝田朗】